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採用調査(バックグラウンドチェック)で感じる大手企業からの転職

最近、企業の倒産も増加していますが、従業員のリストラも増え、世の中も「この状況では仕方ない」とリストラについて諦めの感情が増えてきた気がします。企業を存続する為に、涙をのんでの判断であることは、当社も規模は小さいながらも営利企業であり理解ができます。
このまま、世界中の失業者が増加し続けるのかと不安になる一方、今まで応募者が少なくて困っていた企業では、人材確保の良いチャンスと捉えられています。そういった中で、中途採用者の採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック、前職確認)をしていて感じる違和感がります。
それは、大手企業をリストラされた人の行き先がなかなか決まらないといったことです。
今まで、パナソニックやシャープなど、大手企業のリストラがあった場合は、周辺で大きな口を開けて応募(紹介)を待っている企業が必ず存在していました。今回は、なぜだか大手企業退職者よりも、同レベルや自社より小規模企業からの転職者を採用するきらいが殆どの企業で見受けられるのです。
気になり、いくつかのクライアントに確認をしてみたところ「失業者が増えた今は、多くない給料で人を採用できるチャンス。今まで多額の報酬を得ていた大手企業退職者者を採用するリスクを考えると、分相応の規模からの転職者の方が働いてくれそうだ」「管理職や高学歴者を必要としている訳ではなく、実際に現場で役立つ地道な研究者や現場経験者が欲しい。プライドなど要らないので」などと聞かれました。
人一倍努力をし、いわゆる良い学校を出て大手企業に就職した人たちにとって、歴史的な一大試練の時かもしれません。