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オレオレ詐欺等の特殊詐欺が信用調査に与える悪影響

一時よりは下火になったとは聞くものの、未だオレオレ詐欺の被害は少なくありません。
ただ、警察を始めとした多くの組織が、国民に対して詐欺にひっかからない様にする啓発活動も行っています。
その中で主なものが「知らない電話番号からかかってきたら出ない」「ややこしい話をされたら断る」といった内容があります。

それらは、弊社の信用調査や人材調査を非常にやりにくくさせているのです。
コロナ禍の今、各家や企業を訪問するのは厭われる為、今まで以上に、電話で済ませられる取材は電話で済ませる、また電話でアポイントをとってから訪問をするのが基本となっています。

ただ、最近は企業でさえメール対応のみで代表電話番号を出していない事が増えてきています。
個人宅の固定電話も減り、NTTの電話番号案内にも載せていない世帯が大半です。
調査(取材)はこちら側の一方的な都合ゆえ、相手に不審がられない様、迷惑をかけない様にする事が基本となります。
やっと見つけた電話番号も、留守番電話になっている事が大半。
その中で、つながった電話に藁をも掴む状態で丁寧に礼儀を尽くして話をしても「警察から関係のない電話には応対しないように言われている」といった一言で切られる事も増えています。
10年ほど前までは、親切に応対してくれ情報提供をしてくれていた方々も、今は「ややこしい」電話は切る事が常識とされています。

暴力団などはっきりとした反社会的勢力調査ではなくグレーゾーンの半グレやチンピラを見つけるのは、日頃暮らす住居の周辺者の方々の声が非常に重要です。「ややこしい人が自宅に出入りしている」「年齢にそぐわない派手な車を乗り回している」「住民票は置いている様だけど、姿を全く見かけない」「両親から息子がぐれて家を出たと聞いた事がある」「玄関先で金銭に関する話を大声で怒鳴り合っている事があった」
等々、ちょっとした情報で、とっかかりが掴め、その後の実態把握に進む事も多いのです。

これから益々やりにくくなるだろうと推察される信用調査業務。
特殊詐欺を、被害者とは別の立場からも憎んでいます。