倒産は突然に~企業信用調査~
倒産には色々なパターンがあります。
一般的には、会社更生法、民事再生法、特別清算、破産、銀行の不渡りなどでしょうか。
当社で企業信用調査をしている中で「この会社は危ない」と判断しても、どのタイミングで倒産するのかは非常に予測困難です。
新たな取引の場合は取引を止めれば済む事ですが、継続取引中の調査の場合は今までの取引継続の「情」や、条件面や製品規格が同様の取引先を探す事が急には困難であり、なかなか取引停止をするタイミングが難しい様です。
そして、ある時突然に倒産の連絡が弁護士から、あるいはメディアから知らされる、といったケースが少なくありません。
内部に居る従業員にとっても同じです。
上場企業など以外では、一部の経営幹部しか実態を把握しておらず、前日まで何事も無く営業していて出社したら玄関に貼り紙があり会社に入れなかった、といったケースも多いのです。
プロとして信用調査をしている当社でさえ、いつ倒産するのか時期を見極めるのは非常に難しいです。
かなり厳しい状態の企業でも、突然に金主が現れたり天災などを機に持ち直す可能性もあります。
反社会的勢力のフロント企業でありながら、成長企業として継続している企業も稀ながら見られます。
経営は、数々の計画性や努力そして運により、色々な「突然」がやってきます。
その突然を少しでも突然にしない為、信用調査会社として日々尽力していかなくてはならないと考えています。