コロナ禍の中で企業信用調査での見極め
企業信用調査をしていて、コロナウイルス流行の影響により、調子の良い企業と悪い企業との開きが大きくなってきたと感じます。
同じ不動産賃貸業でも、最近は窓が開かないセキュリティの行き届いた高層ビルより、昭和築の窓が開く狭めの事務所の需要が高まっています。
築古くても、内装さえ綺麗にしていれば、居心地はさほど違いません。
コロナにかかわらず、換気は必要、窓を開けての外の風は心地よい、と気付いた企業も多いのでしょう。
製造業について、何を製造するかによる事はもちろん、特定給付金などの受領ができた企業と条件に満たなかった企業との差。
同業であっても、取引先から下請けとしての取引を切られた企業とそうではない企業との差。
次第に経済が戻ってきても、一度切れた取引が戻るには至っていない様です。
しっかりとしたビジョンを持って企業経営をしていても、突然のコロナ禍により業績不振に陥っている企業は多く、倒産や廃業は益々増えると思われます。
普段なら見向きもしなかった反社会的勢力に、企業の延命をかけて、ついついなびいてしまった企業もあります。
ここをどの企業が生き延びるのか、そして成長する企業はどこか、世の中の動きを見ながら信用調査を進めていきます。