面接応援とバックグラウンドチェック(前職調査)
一昔前、「愛読書」「尊敬する人」などは面接の質問では定番でした。
特に左右の思想などを知る為ではなく、どんな事に興味を持っているのか、人生を真面目に考えている人か、日々自己研鑽をしているか、などを知る為だったと思われます。
しかし、今は、そういった事を面接では聞いてはいけません。
そのうち、趣味や休日の過ごし方なども聞いてはいけなくなるのではと心配になります。
あまりにも企業が思う人を採用できない為に、時々、面接の応援を頼まれる事があります。
昭和時代の私としては、喉元まで出かかった質問を「これはタブーだわ」と飲み込む事も多くあります。
ただ、面接に同席をさせてもらうと、その後にご依頼いただくバックグラウンドチェック(採用調査、リファレンスチェック、前職確認)の際に、感じた不審点などを注視する様に調査員に指示ができるといったメリットがあります。
仕事の能力と人柄は別物というのは十分に理解ができます。
しかし、人柄の良し悪しではなく「応募者の人柄」と「企業の求める人材の人柄」がかけ離れている場合は、お互いにとって不幸な結果となるわけです。
リモートワークの増加により、今まで以上に協調性などの人柄が軽視される採用が行われるでしょう。
ただ、一社員ではなく管理職になった時にどうなのでしょうか。
画面を通しての上っ面の人柄だけで良いのしょうか。
面接やバックグラウンドチェックを通して、採用についての悩みは尽きません。