採用調査で判明した企業側の嘘~インターンシップ~
バックグラウンドチェック(リファレンスチェック、人事調査、全勝調査)している中、取材先の企業の担当者から、こっそりと「業側の落ち度により従業員が転職を余儀なくされた」といった声が聞かれる事があります。
今まで、事務所内の同僚の耳を気にして言えなかった本音を、人事担当者の在宅勤務が増えた最近は聞かせてもらえる事が増えた様です。
先日は、大学新卒で入社し1年ほどで退職した人が調査対象者でした。
前職担当者から聞かれた実態は以下のとおり。
「良い子でした。学生時代にインターンで来てくれた、素直なやる気あふれた若者でした。ですが、弊社はインターンで来た学生に真の当社の姿を見せません。どちらかと言えば営業会社である当社ですが、一部のコンサルタントに付かせて『コンサルティング企業』のイメージを見せて、優秀なコンサルタントになれる、といった夢を見させます。もちろん、一部の人はコンサルタントになれる場合もありますが、それは一握り。それも十年以上、良い営業成績をあげた人の中から選ばれる一握りです。彼も、インターンで目にしたコンサルタントに憧れて入社したのですが、しばらくはテレアポなど営業漬けの日々。1年間は頑張った様ですが、コンサルタントになるには、投資会社や会計事務所などに勤めた方は早道だと判断しての退職です。当社がインターン時に本当の姿を見せておけば、彼は新卒で他の会社を選ぶことができた筈です。今となっては、当社で過ごした1年間が彼の人生で無駄な経験にならなければ良いなと願うのみです」
調査の取材先から得られた結果では、意外にこういった会社が少なくありません。