リモートワーク経験により通勤不可の精神状態になり退職
長く採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)の依頼をいただいているクライアント企業から聞いた、コロナがもたらした影響についてです。
同企業は東証一部上場企業であり、先般からのコロナウイルス対策として、従業員には交替でリモートワークをさせています。
これを機に、コロナ収束後も、在宅勤務ができる人は今後も在宅の方向で考えていけば、妊婦や身体の弱い人、遠方勤務者にとっても良いし、企業側も交通費の節約になり、双方良しとなるのでは、といった意見が社内でも出ているそうです。
ですが、やはり出勤しなくてはならない仕事も少なくなく、顔を合わせる事で画面を通じてではない意思疎通ができたりといったメリットもある為、リモートワーク者は一定条件の従業員のみに絞られるだろうとも言っておられました。
何れにしても、今はコロナの影響は大きく、試行錯誤を重ねた上でリモートワーク勤務者についても決めていく段階との事です。
ところが、3週間のリモートワーク(在宅勤務、テレワーク)を終え、社内勤務者と交替といった時点での退職申し出者が増えてきたそうです。
もちろん、時差出勤や車通勤等でコロナ対策は考えての社内勤務の指示です。
リモートワークを続けていた事で
「家でもできる事を出勤しなくてはいけない意味がわからない」
「身体が定時に動く事を拒否しているので、このまま出勤すると鬱になりそう」
「出社して周囲の人に気を遣って仕事をするのが嫌だ」
などといった気持ちになり、在宅勤務ができる企業への転職を考えての退職希望との事でした。
幸か不幸か、同クライアント企業側は、コロナの影響により業績が悪化、従業員から辞めてくれるのならありがたい、といった現状との事でした。
ただ、コロナがすっきりと収束した後、出勤をする事に疑問を持つ人、身体や心がついていかない人が増えてくるのだろうなとため息をついておられたのでした。