履歴書の記載ミス~バックグラウンドチェック~
採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)をしている弊社は、クライアントから託された履歴書や職務経歴書が1日数百通ほど社内で動いています。
ひと昔前までは、履歴書の文字でその人の性格や受験に対する意気込みが感じられたものですが、最近の履歴書の殆どはパソコンでの作成物です。
近時では、履歴書や職務経歴書の作成代行業も増えてきている様です。
それが良いか悪いかの判断は別として、それだけ履歴書などの書類が選考時の重要な位置づけである事を示している事象とも言えます。
そういった中、履歴書や職務経歴書の住所や生年月日の記載間違いが増えてきています。
手書き履歴書の頃、記載が間違っている場合は、ほぼ100%が意図的に詐称する為の記載違いでした。
しかし、最近は、住所の一文字抜け、番地と号の入れ替わり、生年月日は単なるミスタッチと思われるもの、など悪意のない間違いが増加しています。
ただ、氏名と生年月日のみで前職場で在籍確認をしてもらう場合などは、それで「在籍事実なし」と結果がでる可能性も大きいのです。
住所については、調査員が考えられるケース「町名から東西南北などが抜けている」「番地と号が入れ替わっている」「集合住宅の部屋番号が未記載」などを試行錯誤しながら辿り着く事も多くあります。
しかし、どうしても分からない場合があり、申告住所が住める状態の住所でない場合や存在しない住所の場合は「住所が虚偽申告の可能性あり」と評価が下がります。
実際に、携帯電話で採否の連絡が大半の昨今、ネットカフェなどの住所を記載している住所不定者も在するからです。
悪意が感じれなくとも、緻密さに欠ける、注意力不足、といったマイナス評価に繋がります。
便利と思われる手書き以外での書類作成ですが、ちょっとしたミスタッチで人生を変えてしまう事もあるのです。
履歴書や職務経歴書の完成後の緻密な確認が必要と言えます。