運輸・旅客業の厳しさ~信用調査~
コロナ禍の業種として、飲食業や旅館業がメディアなどでの取り上げも多く目立ちますが、タクシーやバスなどの運輸・旅客業もかなり厳しい状態です。
ある観光バス会社の現地確認調査で、駐車場にびっしりと使用されていないバスが並んでいました。
まるでフェリー乗り場で並んでいる車の様に、縦横隙間なく駐められていたのです。
インバウンド用に所有していたバスの為、春になり日本人がちょっと観光に出始めた位では動きがないもの同然の様でした。
1週間後に同じ駐車場を訪れた時、バスが10台位無くなっていました。
ああ、少しは観光需要が増えたのかな、と無関係ながら調査員がホッとしたていたところ、それらのバスを売却した事が判明しました。
この時代ゆえ、売却価格は叩かれており通常なら手放さない価格でだそうです。
でも、そうでもして手持ち資金を作り出さないとどうしようもない状態との事。
また車両を維持していく経費だけでもバカにならず、助成金などでは全く間に合わない状態とのことでした。
運転手などの従業員の維持にも悩んでいる様でした。
これは、企業信用調査をしてる中のほんの一事例です。
まだまだこんな厳しい時代は続くのでしょうか、早く平穏な日常に戻って欲しいものです。