借入履歴がない企業は無金利借入不可~信用調査~
コロナウイルス感染症支援策として、経済産業省が、今年5月より民間金融機関での実質無利子・無担保・措置 最大5年・保証料減免の融資を開始しています。
信用調査を行なった調査結果によると、金融機関からの勧めで借入手続きを開始したものの、3ヶ月を経過してもまだ審査が終了しておらず、借入ができていない企業も少なくない様です。
元々の財務内容は悪くなく、借入ができていない理由は「現在まで保証協会の借入履歴がない」「多数の企業からの申し入れで遅れている」といったものとのこと。
今まで、代表者借入を含め、自力で頑張ってきた企業が、この不慮の混乱時になかなか借入ができないという実態です。
このままでは、年末に向けて、まだまだ倒産企業は増えるでしょう。
このコロナ禍を乗り切った際には、今まで自己資本で経営を維持してきた企業も、昔からよく言われる「銀行と仲良くする」といった意味も含め、借入履歴を作っていく事も必要かもしれません。
そして、企業信用調査をしている当社としても「キャッシュフローが潤沢に見える企業でも、こういった突然の禍の場合、借入履歴がないばかりに倒産する可能性もある」と新たな認識を持つことにします。