企業にとって人材採用は、将来の成長を左右する重要な経営判断の一つです。しかし、履歴書や職務経歴書だけでは応募者の実像を十分に把握できず、採用後に「思っていた人物と違った」「前職での評価が全く異なっていた」といったミスマッチが発覚するケースも少なくありません。
そのようなリスクを未然に防ぐために注目されているのが、採用前調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)です。
採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)を実施すると、応募書類では見えない経歴や勤務実態、仕事ぶり、人柄など、多面的な情報を把握することができます。
採用時の調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)において、最も多く確認される経歴詐称の一つが「在籍期間の相違」です。
もちろん、1~2カ月程度の違いであれば記憶違いや履歴書作成時の単純なミスという可能性も考えられます。しかし、半年あるいは年単位で在籍期間が異なっているケースも決して珍しくありません。
このような大幅な相違が確認された場合、単に在籍期間だけの問題とは考えません。職務経歴書に記載された担当業務や実績についても、本当にその職務に従事していたのか、あるいは実績が事実なのかを慎重に確認する必要があります。
さらに、在籍期間の相違によって履歴書には記載されていない「空白期間」が生じることがあります。その期間に何をしていたのかを確認することは、応募者への疑念を持つためではなく、企業として採用判断に必要な事実を把握するための重要な確認作業です。事情によっては問題のないケースもありますが、正確な情報を確認しておくことは採用リスクの低減につながります。
このように、採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)は、単に経歴の真偽を確認するだけではなく、採用予定者について多角的に把握するための有効な手段なのです。
また、採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)の大きな特徴は、前職関係者へのヒアリングを通じて、履歴書には表れない勤務態度や協調性、責任感、職場での評価などを確認できる点にあります。
実際に当社が実施した採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)においても、応募書類からは想像できない実態が判明した事例がありました。
対象者は前職で食品製造販売会社に勤め、在庫管理業務などに従事していたとの経歴で応募していました。応募書類では退職理由を「家族の都合」と申告しており、経歴上も特段不自然な点は見受けられませんでした。
しかし、前職関係者へのヒアリングでは異なる評価が聞かれました。人物として人当たりは悪くないものの、入社当初から職場環境や業務内容への不満が多く、以前の勤務先でも勤務形態への不満から短期間で退職していたとのことでした。また、前職でも暑い倉庫内での作業に対して不満を口にすることが多く、困難な業務よりも負担の少ない仕事を望む傾向があったという評価でした。
さらに、退職の約1カ月前には、家族が感染症に罹患したことを理由に突然欠勤し、その後も別の家族の感染を理由として欠勤を繰り返しました。繁忙期にもかかわらず約1カ月間出勤せず、ようやく出勤した際には長期間屋外で過ごしていたことをうかがわせるほど日焼けしていたことから、会社側では欠勤理由に強い疑問を抱くようになり、最終的には退職を促す経緯に至ったことが判明しました。
もちろん、このような事例がすべての応募者に当てはまるわけではありません。しかし、履歴書や職務経歴書だけでは把握できない勤務実態や職場での評価が、採用後のトラブルを予測する重要な情報となることは少なくありません。
企業にとって採用は、多大な時間とコストを要する投資です。採用後に早期離職や勤務態度の問題、組織への悪影響が生じれば、その損失は決して小さくありません。
だからこそ、採用前の段階で客観的な情報を収集し、応募書類だけでは判断できない部分を確認することが重要になります。
採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)は、応募者を疑うためのものではなく、企業と応募者双方にとって納得感のある採用を実現するためのリスクマネジメントです。
当社では、豊富な調査実績と長年培った調査ノウハウを活かし、企業様の採用判断に役立つ客観的で正確な情報をご提供しております。大切な人材採用だからこそ、採用調査(バックグラウンドチェック、リファレンスチェック)を有効に活用し、安心して迎え入れられる採用体制づくりをお手伝いいたします。
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